コバケンとその仲間たちオーケストラ 2010いわき公演 その3
三日目。いよいよ本番当日です。
昨日より早めに朝食会場に着いたら非常に混み合っていました。出発の時間が早かったからか、皆さんも早めに朝食を取られていたようです。
昨日と同じくバイキング形式でしたが、少しずつ品が変わっていました。毎日違うものを出されているんですね。

で、またしても食べ過ぎました(笑)。ご飯と天ぷらはこれを食べてからほぼ同量おかわりしてます。
朝食後は荷物をまとめてバスへ。アリオスに着いたのは9時半頃でした。そういえば今回、まだ楽屋口以外から入ったことがないので、正面玄関がどんな感じなのかわかりません。楽屋口も結構綺麗でしたけどね。

さてゲネプロ開始の前、本番のプルトをどうしようかという話になりました。
いわき交響楽団の方は出入りが何度もあり、人数も多かったのでプルトの後ろの方で固まっていただくしかありませんでした。が、地元でヴァイオリンを学んでいる若い中高生も参加していたので、せめて彼らにはせっかくなのでということで、2プルと3プルに入ってもらいました。
僕は2プルの表から一番後ろ、3プル裏などいろいろなところに動き回ることになり、その立ち回りというか、次にどの席に行くかという段取りがゲネ一発しか出来なかったので不安もありましたが、一緒に動くのにつきあってくれた方や、僕がばたばた動き回るのを黙認してくれた方、譜面がなかった時にサッと差し出してくれた方などのおかげでなんとかなりました。
本番直前になにやってんの的なことをやっていてご迷惑をおかけして申し訳なかったんですけど、ご協力本当にありがとうございました。
GPは軽く流すような感じで終わり、いよいよ本番。
アイーダでは、6本のアイーダトランペットに地元平商業高校の高校生がバンダで加わり豪華な編成になりましたが、この高校生が実に上手かった。全国で金賞を取っているだけのことがあり、本当に高校生とは思えない音でした。
ダニーボーイはうって変わって弦楽器が主役。静かな冒頭から次第に盛り上がっていき、そしてまた最後のピアニッシモで終わる。こういう曲ってソロとは違うオーケストラならではの音楽になりますよね。マエストロが弾いてくださるピアノを皆でオーケストラで再現する瞬間はなんともいえない気分になります。
次は瀬崎さんのソロでツィゴイネルワイゼン。瀬崎さんのソロは毎回少しずつ歌い回しやタメ、間の取り方を変えてくるのですが、それにつけていくのが楽しいです。最後のvivaceを終えたときには拍手の嵐。アンコールで再度vivaceを弾きましたが、ここで昨日の「練習」の成果か、瀬崎さんがなんと客席を歩きながら演奏。そして最後のフィニッシュでぴったりステージに戻ってくるという素晴らしい技を見せてくださいました。
ドヴォルザーク新世界4楽章は完全にコバケンワールド。新世界は中学生の時から弾いていますが、コバケン先生の新世界は実にセンセーショナル。「弾かない」ピアニッシモや、忠実な譜面の僕(しもべ)から解き放ってくれるような独自の解釈。マエストロの新世界は実に楽しいです。
しかし楽しいだけでは済まないのが音楽。技術 vs 音楽のつばぜり合いが至るところで繰り広げられます。意志を持った美しい「音色」とただの「音」とは大きな隔たりがありますが、「音」を「音色」にするには大きな壁が立ちはだかります。
壁は集中力だったり技術そのものだったりするのですが、今回の新世界でも、最も「音色」が求められるところで技術的に弾きにくい、速くて集中力が保てないというところがいくつもありました。自分が苦しい部分でふと周りを見渡すとやはり同じく・・・。ここでこの音を音色に変えられるとオケの音がグッと変わる気がするのですが、なかなか難しいですね。ヴァイオリンって本当に難しんですよ!!
ちなみにこういう部分を音色に変えて弾いてしまうのが、あの小憎らしいくらい上手いジェームズ・エーネスだったりするわけですが、本当に小憎らしいです(笑)。しかし我々もマエストロのエネルギーによってそういう部分で「音色」に少しでも近づいた部分もあるかなと思いました。毎度のことながら、マエストロに歌わせてもらって感謝しております。
マエストロの夏祭りではやはり太鼓のパフォーマンス。常磐湯けむり太鼓の皆さんは非常にパワフルでした。初日からそうだったのですが、両側にいる若い女の子が笑顔でアイコンタクトをとりあっている表情が実に素晴らしかったです。輝かしい笑顔というか、見ている方が気持ちよくなるようなステージ上の姿というのは聴衆を惹きつけますよね。ステージマナーはクラシック以外から学ぶことが多いですね。勉強になります!
そして太鼓は友野さん、片岡さんのソロへと引き継がれていきますが・・・これがもう本当に凄かった!! 打ち合わせもしていないのにお互いに音で会話をし、互いの音が呼応して盛り上がっていく姿は圧巻でした。呼びかけ合ったりシンクロしたり・・。演奏中でしたが完全にお客になってました。お客様よりも近くで楽しませていただき、大変申し訳ありません!
さてここまで演奏したところで休憩。コーヒーを飲んだりおしゃべりをしながら後半に備えます。
その4につづく。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: コバケンとその仲間たちオーケストラ 2010いわき公演 その3
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://masagtir.com/mt/mt-tb.cgi/1037

コメントする