演劇「シェイクスピア 恋の骨折り損」終了
9/25~27に池袋小劇場にて行われた公演「劇団ビオトープ 第3回公演 恋の骨折り損(シェイクスピア)」に演奏者として出演してきました。
演奏はもう一人のヴァイオリンの方と一緒に二重奏を行ったのですが、楽譜起こしが一番の課題でした(笑)。CDを聴いて楽譜を起こし、それをさらにヴァイオリン二重奏にアレンジして・・・とやっていたら楽器に触る暇がありませんでした。
なのでG.P.からもう必死でしたが、なんとか無事に千秋楽まで演奏することが出来ました。
会場が非常に暑かったのですが、我々演奏者はそういう中で弾くことに慣れているので大丈夫でした。ただ、弾いている時間は少しでほとんどの時間が楽器を持ってスタンバイ。弾いていないときにダラダラと汗が流れるのは初めてで、楽器をどう持っていようか結構悩みました。特に弓とかはどこを持っても汗が染みこみそうで・・・。
演奏は劇の前半が多かったため、後半部分はすっかり観劇モード。キャストの演技に魅せられたり、大変なシーンでは心の中で応援したり、感動させられたりとお客さんの気分で楽しんでしまいました。
さてさて。今回は音楽とは全く違う演劇の世界を覗くことが出来たのですが、いやもう驚きの連続でした。
まず練習、じゃなかった稽古の時間が半端ないです。公演の稽古期間は約2ヶ月だそうですが、本番近くなると稽古はほぼ毎日で、平日は19時~22時、土日は丸一日。9/19~23のシルバーウィーク5連休は当然のように5日連続丸一日稽古。
もちろんこれには理由があって、通常音楽では楽譜にかなりの解釈やニュアンス、表現などの指示が作曲家によってなされているのでそれほど合わせの時間を必要としないのに対し、演劇では脚本に音楽ほど細かい指示がないため役者が集まって実際に演技をしながら演出を組み立てていくため、どうしても集まって稽古をする時間が長くなるようなのです。
それもあってか、公演に対するキャストの意気込みというか気迫というか思い入れが、音楽とは全く違うものでした。
音楽でも悩み、苦しみ、そしてその結果得られた達成感、聴衆との至福のひととき、というのはありますが、個人での練習時間が圧倒的に多いためか内に向かうというか、芸術に対するもの、自分に対するものが大きくなります。
それが演劇の場合は共同作業が多いためか音楽に比べると個人よりも一体となって創り上げるという要素が強いです。もちろんセリフを覚えるのは個人ですし、個々に考えて悩む部分もありますが、キャスト同士が非常に精神的につながっているというか、仲が良いというか、支え励まし合ったり、時には厳しく接したりと、人間的な部分を強く感じました。
そういう中に参加したため、キャストやスタッフの方々に比べたら公演に携わった時間はほんのごくわずかだったはずですが、自分も次第に劇に、登場人物に、キャストに感情移入してしまい、千秋楽の最後のシーンが決まったときはかなりジーンときてしまいました。
普段は演奏だけ終われば自分の仕事終了、といったところですが今回はとてもそう思えず、演奏以外の時間はなるべくキャストの方々と一緒にいて話をすることで少しでも埋め合わせをしようと思いましたし、そもそも演奏以外にも自分に出来ることがあるのではと思いいろいろ試行錯誤しながらの日々でした。
結果的に自分が演奏以外に何か出来たか、役に立てたかどうかというのは疑問でただの空回りだった可能性も高いわけですが、それでも自分にとっては良い経験となりました。これは今後演奏以外の部分のウェイトが増えてきそうなコバケンとその仲間たちオケに向けて、何かのヒントになったら良いなと思いました。
久々に何か熱く語ってますが、今回演劇を通じて自分を見つめ直すことが出来たなら、それが最大の収穫かなと思います。もちろん、素晴らしいキャスト、スタッフと出会えたことも何よりの収穫ですね。
演出家の岩上さんをはじめ、キャスト、スタッフの方々、貴重な機会を頂き本当にありがとうございました。
「自分に出来ること」。今後の課題になりそうです。
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