Etymotic Research ER-4S レビュー#2
最近いそがしくて全然更新してません・・。
なぜ忙しいかはいずれ書くとして、先日はER-4Sの主に音質について書いたので、今日はそれ以外の部分について。
まずは遮音性。これは文句なく高いですね。ER-6の標準2段フランジとほぼ同じですし、当然ながらER-4S用の3段フランジを無理矢理取り付けたER-6とも同程度です。
さすがに地下鉄の車内ではシベリウスのヴァイオリン協奏曲冒頭のTuttiなどは厳しいですが、ソロは出だしからはきっちり聞こえますし、ノイズキャンセリングタイプも含め、ヘッドホン&イヤホンとしてはほぼ最高レベルの遮音性だと思います。
次に装着感について。意外にもER-6とはちょっと違い、新品のイヤーピースということを差し引いても耳に当たる感じが硬いです。理由としては、ER-6に比べてユニットのイヤーピース取り付け部分が長くなっており、イヤーピースからするとより先端まで芯が入っているような感じになるため、装着時の変形が少ないのでしょう。

その代わり、装着時の位置合わせは楽です。ER-6はイヤーピースの変形が大きいからか細かく位置を動かさないとベストポジションが出ないのですが、ER-4Sは比較的簡単にきっちり遮音出来る位置が見つかります。また、装着時に耳から突き出るドライバーユニット部分が大きいためか、装着&取り外しがしやすいです。
次にケーブル。以前のER-4Sのケーブルは扱いにくくて非常に不評だったのですが、現在のブラックバージョンになって改善されたようです。ケーブルの大部分を占める、プラグからトランスデューサーまでのケーブルは太くてやや固めですがこしがあり表面の滑りも良いため、むしろ通常のイヤホンケーブルより絡まりにくく扱いやすいです。
ちなみにトランスデューサーはインピーダンスを調整する抵抗のようなもので、ケーブルが左右に分岐する手前に取り付けられています。少し重さはありますがそれほど気にはなりません。
トランスデューサーからイヤホンまでのケーブルは細いケーブルが三つ編みのようになっていて、柔軟性が高くかつ癖がつきにくいです。SHUREの製品のようにタッチノイズ防止のためにケーブルを耳の上から後ろに垂らすような装着も可能で、むしろくせのつきやすいER-6よりも耳にかけやすいです。
タッチノイズは以前のケーブルではER-6に比べてかなりうるさかったようですが、現在のケーブルではほぼER-6と同じといったところです。タッチノイズ防止でSHURE風装着にするとあまり気になりません。
iPodやウォークマンに差すミニプラグは、他のイヤホンに比べてとてもしっかりとした造りで耐久性も高そうです。ライバルであるSHUREのイヤホンは高級モデルであっても断線が多く、それに比べてER-4Sは断線が少ないと聞きます。ER-6と比べてもしっかりしていますが、ただでさえ小さくて華奢なイヤホン、安いものではないのでこのくらいしっかりしている方がありがたいです。

ER-4Sには持ち歩き用のソフトケースがついています。見てくれは悪くないのですが、実際つかってみるとちょっとキツイ・・。ER-4Sのケーブルはコシがあって曲げにくいのですが、その割にはケースが小さいためかなり無理にケーブルを折り曲げながらしまうことになります。しまえないことはないけれど、ケーブルを痛めているような気がしてなりません。製品全体のケースが立派なだけに、ソフトケースももう少し気を遣ってくれてもいいんじゃないかなと感じました。
というわけで音質以外のことについて書いてみましたが、音質についても一言。やはり時間が経ってきてエージングが進んだのかER-6と聞き比べると思った以上に差がありますね。発音体が鼓膜に近いような感じで、余計な味のしない洗練された音。電車の中で聞き比べてもER-6からER-4Sに替えると一気に音楽のみずみずしさが増します。しかもそれをドンシャリ等の小細工なしにフラットな特性で実現しているだからすごい。
やはり音の出口というのは大切ですね。980円のMP3プレーヤーと5万円のMP3プレーヤーの音質の差に比べ、2000円と1万円のイヤホンのそれは雲泥の差があります。音にこだわるなら、プレーヤーのデザインや容量を我慢してイヤホンにお金をかけるべきでしょうね。両方にお金をかけられれば一番いいのでしょうが(笑)。
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