F1ベルギーGP、琢磨15位とマクラーレンのペナルティ
ベルギーGPもスーパーアグリにとって厳しい戦いでした。
フリー走行を見ていても、直近のライバルであったトロロッソやホンダに明らかにペースで置いて行かれている感じでした。記録として残っているタイムはパフォーマンスランが決まってそこそこのタイムを記録しているのですが、ロングランのペースなどを見る限りかなり厳しい感じ。
そして予選。やはり予想されたとおり厳しい争いとなり、琢磨は19番手、デヴィッドソンは21番手。なんとスーティルに割って入られるという事態に。
決勝は琢磨が良いスタートを見せ数台をパスしたものの、その後トロロッソに押し出されて大幅にポジションダウン。結果的にポジションを下げたものの、琢磨のスタートの上手さ、そして混戦の駆け引きの上手さというのにはいつも感心させられます。
ホンダのバトンをかわすなど何度もオーバーテイクを見せながら順位をあげ、最後はスパイカーのスーティルに迫り、15位でフィニッシュ。オーバーテイク出来るかなと期待していたんですが、今回のスーティルの出来は素晴らしく、オーバーテイクには至らなかったようです。しかし良いレースでした。
対するデヴィッドソンは我慢のレース。セッティングを変更するためピットスタートを選び、後方から追い上げるがペースが上がらず、直近の山本左近にも引き離される。しかし1ストップ作戦が功を奏し、最後は山本左近の前でフィニッシュ。レース内容は厳しいものでしたが、作戦でなんとか左近を交わしたのは見事でした。
しかし今回のスーパーアグリは非常に厳しかったようです。開発の遅れ、メインスポンサーの未払い問題などいろいろ大変なようですが、日本人実業家がスポンサーについたという良いニュースもあるようですし、残りのレースを楽しみにしています。
さてスーパーアグリのライバルであるスパイカー。今回は実に見事な走りを見せました。特にスーティルは途中までかなりいい位置をキープして再三クルサードに仕掛けるなど非常に良い走りでした。左近も予選は一発勝負になってしまい良くありませんでしたが、フリー走行や決勝でスーパーアグリを上回るタイムを頻繁に記録していたのが印象的でした。
左近は環境さえ整えばスーティルとほぼ互角の走りをするようになってきてますし、結果以上にチームでの評価は高いようです。少なくとも今シーズンのスーティルと組んだドライバーの中では間違いなく一番でしょう。今後が楽しみです。
さてトップ争い。
予選はほぼ予想通りの展開。若干強いと思われたフェラーリ2台が1-2。アロンソが3位で、ハンドリングに苦戦するハミルトンが4位。ここ最近ハミルトンのマシンが決まらないのがなんだか不思議な感じがします。
ロズベルグとウェバーが素晴らしい走りでそれぞれ6位、8位と上位グリッドを確保。解説はやたらロズベルグを褒めますが、去年ウェバーに圧倒され続けたロズベルグ。比較対象であるブルツの成績が悪くてマシンの仕上がりが良いだけのような気もしますし、むしろ今年はスーティルの方がもっと注目されてもいいのではと思います。
決勝では1コーナーでの事件以外、そのまま順当に何もおこらない、ちょっとつまらないレースでした。1コーナーですが、あのアロンソの故意の幅寄せはひどいですね。ミハエルもよくやりましたが(笑)、もっとさりげなく「しょうがなかった」的な押し出しでしたが、アロンソのはマッサの後方車載を見てもえげつないです。あの角度はないでしょう(笑)。
ただ、ハミルトンとしてもあれはアロンソがアウトにはらんでしまったわけでもなくアウトにステアしてきたわけですからクラッシュ覚悟でラインをキープする、もしくはその後のオールージュでアロンソに同じことをしても良かったのではと思います。ちょっとクリーンすぎましたね。
さてマクラーレンにはスパイ疑惑で2007年のコンストラクターズ剥奪というペナルティが課せられました。しかしこれは非常に中途半端というか、軽すぎるペナルティのように思います。
WRCでエアリストリクターの違反をしたトヨタは出場停止とドライバー&コンストラクターズのポイント剥奪がありましたし、ホンダにも燃料規定違反で出場停止がありました。しかし今回は出場停止やドライバーのポイント剥奪は一切無し。
チームとしてはコンストラクターズポイント1位ないし2位による分配金がもらえなくなることに加え、1億ドルという高い罰金が科せられているものの、何らかの恩恵をうけたであろうと疑われるドライバーに対してはなんのお咎めも無し。見ているファンにとっては、全く何も感じられない、何も変わらない軽いペナルティです。どうも、ドライバーから情報提供させる見返りにドライバーにたいしては無罪放免とする、ある意味司法取引のようなことが行われたという話もあります。
本来なら、もう少し疑惑についてしっかり解明した上で、きちっとそれに対してペナルティを課すべきですが、なんだかそうならないようにとにかくドライバーズチャンピオンシップに影響ないようにチームにペナルティを与え、またそのペナルティに異論がないようにあえて重いペナルティにしてこの件を終わりにしたという印象が否めません。これからまた新しい証拠が見つかっても時効にでもするんでしょうか。
最近でもツールドフランスのドーピング疑惑などでは優勝候補だろうと誰だろうと厳しい裁定が下っているのを見ているので(やりすぎという声ももちろんあります)、あまりに今回の「ファンにとって無難な、ドライバーにとって痛くもかゆくもない」ペナルティというのは軽すぎるように思います。正直、これがマクラーレンやフェラーリでなく、トロロッソやスーパーアグリなら容赦なく出場停止になったでしょうね。
チャンピオン争いは熾烈を極めますが、最近では「どちらが勝っても・・」という気分にしかなりませんね。チーム内での争いも激しいようですが、ハミルトンの「最近は前よりもマシンのハンドリングが悪くなった」と訴えているのも気になります。なんだか全てが疑わしく思えてしまうのが残念です。フェラーリの二人には残りレースを全て優勝してもらいたいです。
そしてなによりスーパーアグリ。いろいろ厳しいだろうけど琢磨の走りには何か期待させるものがあります。楽しみにしています。
次戦はいよいよ日本GP。新生富士スピードウェイをF1が走るというだけでも楽しみです。ちなみに僕がランサーエボ7(ノーマル)で走ったときは、赤旗直前のヘビーウェット状態で2分23秒でした。ドライなら10秒以上速かったと思いますが、おそらくF1は一分近く速いと思います(笑)。車載映像が楽しみです。
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